長靴専用インナーソール

インソールの可能性

約30年前はスポーツ選手にしか浸透していなかった「インソール」。
しかし今では「疲れにくい」「膝や腰への負担軽減」「体幹を安定」「ケガ予防」などのメリットから、国内100社以上のメーカーが参入しています。

農家さん・漁師さんの声から

「田んぼでも動きやすい、長靴用のインソールが欲しい」
「船の上で踏ん張れて、足腰に負担がかからないものはないのか？」
そんな切実な声を受けて、私たちは“現場で本当に役立つ長靴専用インナーソール”の開発に着手しました。

開発で直面した課題

着手しはじめたものの、開発は難航しました。
まず、立体的に成型できるオーダーメイドインソールを作ってみましたが、長靴の中では足首が固定されず、踏ん張る力を支えきれなかったのです。
そこでゴムシリコンの工場に協力を依頼し、外側からスニーカーのバンドのように固定する仕組みを試作。しかし、ゴム長靴につけると靴全体がヨレてしまい、かえって足を痛めてしまう結果に。

妥協できない快適性と安全性

次に、スノーボードのインナーから着想を得て、ブーツタイプのインナーを国内縫製工場に依頼。しかし今度は分厚すぎて蒸れやすく、長時間の作業には不向き。快適性を大きく損なってしまいました。
「もっと快適に、もっと安全に」──何度試作を繰り返しても、長靴特有の問題をクリアできなかったのです。

構想から2年、ついに完成！

そこで発想を大きく転換。医療用サポーターの構造にヒントを得て、長靴の中で足をしっかり支えながらも快適さを維持できる新しい仕組みを考案しました。
さらに全国の縫製工場を探し歩き、量産に協力いただけるパートナーと出会うことに成功。
こうして構想から2年──ようやく「長靴専用インナーソール JUST FITMAN」が完成しました。